公開日 2020.02.06 最終更新日 2020.09.25
クレジットカード現金化とは
クレジットカードの利用で発生する手数料とは?金利負担を抑える方法

クレジットカードの支払いで、損していませんか?
現金の持ち合わせがなくても、支払いが可能なクレジットカード。
基本的には、一括払いでれば利用者側にはお金はかかりません。
が、それ以外の支払い方法だと手数料や金利が発生します。
今回の記事では、クレジットカードの支払いで発生する手数料について紹介。
なるべく金利発生の条件や、なるべく利息負担の支払い負担を抑える方法を解説します。
目次
クレジットカードの決済手数料は加盟店が負担している

まず、クレジットカードでよく聞く手数料に決済手数料というものがあります。
クレジットカードの決済手数料とは、支払い方法にクレジットカードを導入しているお店(加盟店)が、カード会社に支払うお金です。
加盟店は、お客様が支払い方法としてクレジットカードを選択するたびに、商品やサービスの代金とは別に、決済手数料を上乗せして、カード会社に支払います。
その金額は、契約するカード決済代行会社・業種・企業規模によって異なりますが、一般的な小売店の場合、決済金額の4〜7%程度が相場。
クレジットカード払いが主流のネットショップなら、3〜5%程度と比較的良心的ですが、デジタルコンテンツやサービス業などだと、3〜10%とやや開きがあります。
格安の決済手数料で契約できるのは、取引量が多く、規模も大きい企業のみ。
残念ながら、個人事業主の方や小規模事業主が、3%台の安い手数料で契約するのはほぼ不可能という現状があります。
利用者に手数料負担を強いるのは規約違反
ちなみに、加盟店側が決済手数料を払いたくないからといって、それをクレジットカードの利用客に押し付けることはできません。
クレジットカードの利用者に決済手数料を請求することは、カード会社の利用規約で禁止されているからです。
「クレジットカードを利用すると代金が高くなる」なんてことになったら、誰もカードを使ってくれなくなってしまいますから、当然といえば当然のことですね。
実際、決済手数料を消費者に請求したことが分かると、クレジットカード端末の没収など加盟店側にペナルティが課されます。
このため、クレジットカードの利用者がカード決済手数料を請求されることはまずありません。
加盟店がクレジットカードを導入するメリットとは?
それではお客様がクレジットカードを使うたび、加盟店側は損をしてしまうのかというと、そういうわけでもありません。
加盟店側は加盟店側で、コストを支払ってでも、カード会社と契約してクレジットカードを導入したい理由=メリットがあります。
加盟店側がクレジットカード払いを導入するメリットは、以下の3点です。
- 客1人の単価アップが狙える
- 新たな集客が見込める
- 強盗リスクを軽減できる
まず一つ目は、顧客一人当たりの単価UPが狙える点。
クレジットカード払いを導入すれば、所持金を気にすることなくショッピングが可能。
現金の持ち合わせを考えずに済むので、衝動買いやまとめ買いなどが増え、客一人当たりの単価UPに繋がります。
また、現金払いに絞らず、さまざまな支払い方法を選べるようにすることで、加盟店側には新たな集客効果が見込めます。
特に外国人観光客はカード払いが可能なお店を選ぶ人も多いので、国内外の消費増が期待できるでしょう。
さらにクレジットカード払いを導入すれば、店側に大量の現金を保有する必要もなくなります。
強盗に狙われるリスクや被害額を最小限に抑えることができるんですね。
このように意外と加盟店側には、決済手数料を払ってでもクレジットカードを導入するメリットがあります。
利用者側が負担するクレジットカードの手数料とは?

それでは、加盟店ではなくクレジットカードの利用者側が支払う手数料には何があるのでしょうか?
まず大前提として、クレジットカードは支払い時に一括払いさえ選択しておけば、基本的に利用者側が余計な金銭を負担させられることはありません。
一括払いとは、クレジットカードで支払った1ヶ月間の利用金額を、その翌月にまとめて返済する方法です。
クレジットカード払いでは、こういった一括払いや、ボーナス月に利用代金を一括返済するボーナス一括払いなら、利用手数料はかかりません。
しかし、以下の支払い方法を選択した場合には、利用者側に手数料がかかります。
- 3回以上の分割払い
- リボ払い
クレジットカードは利用残高を返済するまで、カード会社がお金を立て替えてくれている状態。
分割払いにすると返すまでの期間が長くなるので、カードローンやキャッシングでお金を借りるのと一緒で、金利が発生するんですね。
3回以上の分割払い
分割払いとは、商品やサービスの代金を、回数を指定して支払う方法です。
2回までの分割払いなら手数料は一切かかりませんが、3回以上になると金利として手数料が発生してきます。
例えば、50000円のバッグを購入して2回払いを選択した場合、翌月と翌々月にわたって25000円ずつをお支払い。
5回払いを選択した場合は、5ヶ月間にわたって1万円ずつ支払うことになります。
3回以上の分割払いから手数料が発生し、そのパーセンテージはカード会社によって異なるものの、年利換算で12.5%前後が平均です。
ただし、4回、5回と支払い回数が増えるにつれて、手数料割合も上がっていくので注意が必要です。
リボ払い
リボ払いとは、カードの利用額に関わらず、月に一定の支払額で返済する方法です。
例えば月に2万円の返済と設定したのであれば、先月の利用額は3万円、今月の利用額が5万円であっても、翌月と翌々月の支払いはどちらも2万円です。
最低返済額は決められていますが、無理のない範囲で返済できるので、月々の負担が少ないというメリットがあります。
しかしそのぶん、分割払いに比べても手数料が高いのが難点。
大体どのカード会社でも年利換算で15%もの手数料がかかるうえに、利用残高が0円になるまでは支払いが続きます。
月々の負担が少ない分、完済までに時間がかかるため、結果的により多くの手数料を支払うことになるんですね。
そのほかクレジットカードで発生する費用

クレジットカードでは分割払いやリボ払いを選択した場合以外でも、以下のような場面で別途費用が発生します。
- 年会費
- キャッシング
- 遅延損害金
以上の項目についても1つずつ説明していきます。
年会費
クレジットカードの発行には、初期費用として年会費がかかるものもあります。
通常カードの場合は無料〜1500円前後。
ゴールドカードやプラチナカードなどランクの高いものになると、数千円〜数万円するなどさまざまです。
もしクレジットカード発行にお金をかけたくないという場合は、年会費が無料のものを選択しましょう。
ただし年会費が有料なもののほうが、そのぶん優待特典や付帯サービスが充実しているという特徴があります。
キャッシング
クレジットカードには、買い物専用枠であるショッピング枠と、現金借り入れ専用枠であるキャッシング枠があります。
今までは買い物専用枠であるショッピング枠にかかる手数料について話してきましたが、現金借り入れ専用枠であるキャッシング枠を利用した時にも、手数料はかかります。
キャッシング枠の利用は簡単で、コンビニにあるATMやCDと呼ばれる機械にクレジットカードを挿入するだけ。
手軽にお金が借りられて、ショッピング枠の利用と同じで登録口座から自動引き落としで返済できるので便利です。
しかし、カード会社からお金を借りているので、その金利として手数料が発生します。
クレジットカードのキャッシング枠の金利は、法定金利上限の年利18%前後。
有事の際にクレジットカード1枚でお金を借りられるのは便利ですが、繰り返しお金を借りる予定があるのなら、もっと金利の低い消費者金融やカードローンの利用がおすすめです。
遅延損害金
クレジットカードの利用代金を滞納した場合、返済が遅れた日数分、遅延損害金というものを支払わなければなりません。
遅延損害金の相場は、ショッピングの場合は年14%前後、キャッシングの場合は年20%程度です。
返済が遅れれば遅れるほど、支払う金額も増えていきますので、登録口座の残高不足にはじゅうぶん注意しましょう。
クレジットカードで支払う手数料をなるべく抑えるポイント

クレジットカードを利用するうえで、なるべく無駄な手数料、金利は支払いたくないものです。
そこで、なるべく手数料を支払わずにすむにはどうしたらいいか、利息を少なくする方法についても解説します。
手数料のかからない支払い方法を選択する
余計な金利や手数料を負担しないためには、変に保険をかけずに、利用代金は支払えるうちに支払ってしまうのが得策です。
一般的な支払い方法である、一括払いはもちろん。
賞与があてにできるなら、ボーナス月に利用代金を一括返済するボーナス払いもおすすめです。
一括払いが厳しい場合でも、2回までの分割払いなら手数料はかかりませんよ。
また、毎月一定額しか払わなくて済むリボ払いは、月々の負担こそ少ないもののなかなか元金が減らないという特徴があります。
結果的に多くの利息を支払わなければならなくなるため、なるべく避けた方が無難でしょう。
締め日を意識して利用する
キャッシングを利用する場合、利息はカードの締め日の翌日から発生します。
カードの締め日か、その1日後かというだけで、利息の支払い総額が大きく異なるということですね。
つまり、締め日を1日過ぎて利用すると支払日が1ヶ月遅れることになり、その遅れた1ヶ月分の利息も支払う必要が出てきます。
このため可能であれば締め日にキャッシングを利用することが、利息を少なくするポイントです。
リボ払いの際は毎月の返済額を常に確認する
リボ払いの場合は、支払残高によって利息の額が決定します。
つまり、月々の支払額を大きくすればそのぶん利息も減らせるということですね。
無理のない返済計画はもちろん大切ですが、かえって余裕を持ちすぎても、結果的により多くの利息を支払うことになるだけです。
毎月の支払額を常に確認し、返済額を大きくできないかどうか検討しましょう。
可能な限り繰り上げ返済をする
クレジットカードの代金は返済日より前でも、繰り上げ返済という形で、利用金額の返済が可能です。
まとめて返済することで利用残高を減らしたり、支払期間を短縮したりできるため、利息の負担を軽減することができます。
部分的な繰り上げ返済もできますが、できるだけ利息の額を減らしたいなら、一括返済がおすすめです。
まとめ
年会費無料のカードを作って、常に一括払いを選択すれば、クレジットカードで利用者側に手数料がかかることはありません。
が、支払い方法を分割払いやリボ払いにすると、金利が発生します。
これらの支払い方法は一時的に返済の負担を減らすことができる反面、ずるずると時間をかけて返しているとそのぶん支払利息が大きくなってしまいます。
なるべく無駄な利息や手数料を支払わないよう、お金に余裕ができしだい、月々の支払額の増額や繰り上げ返済をおこないましょう。